小さな里山での百姓暮らしをお届け♪

まるで「ふるさとの原風景」
人口わずか460名、長野県売木村
はざかけ米・とうもろこし・伝統野菜・放牧豚など

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こんにちは!

玉川農園です♪

 

 関東出身のIターン夫婦、玉川翔・綾香です。長野県売木村を拠点に、阿南町和合地区(鈴ヶ沢)との2拠点で山暮らしをしています。

 まるで「ふるさとの原風景」での百姓暮らし。ひと昔前まで、どこの農家の庭先にも鶏や豚がいて、畑の残りものや家庭の残飯を食べて、家畜は日々の暮らしの中にありました。

 日本人の主食である米、季節ごとの野菜、そして家畜。自給自足の延長で、小さな生業を組み合わせながら小さな”ホームファーム”を目指しています。

アクセス

住所〒399-1601 長野県下伊那郡売木村877
最寄り駅飯田線「温田駅」
道順温田駅より車で40分
バス停「こまどりの湯」より車で5分(土日祝運休)
道の駅南信州うるぎより車で5分
連絡先080-5672-0458(玉川綾香)

売木村はこんなところ

環境

 

 長野県売木村は信州最南端の村の一つで、南を愛知県豊根村に接し、愛知県最高峰の茶臼山北麓に位置します。1000~1300メートルの山々と、売木峠、平谷峠、新野峠など4つの峠に囲まれた小さな盆地は、まさに「ふるさとの原風景」という表現がぴったりなのどかさです。


 人口約460人のうち約4割が移住者で、キャンプ場やゲストハウス、飲食店など、多方面で活躍しています。地元の方々と移住者が共に、自然を愛し人をもてなす風土が、山里のいちばんの魅力です。

農業

 

 なだらかに続く田畑の景観は、山間部にあっても盆地の平地である売木村ならでは。標高800m以上の高冷地ならではの昼夜の厳しい寒暖差により、甘味と旨みが詰まった米と野菜が育ちます。特に高原とうもろこし、トマト、みょうがが名産です。


 山中の水源から流れる沢水や澄んだ空気、そんな大自然の恩恵を受けながら「価値のある米と野菜」をお届けしていきます。

農園の一年

 春は標高が高い売木村では、植物や動物たちの目覚めものんびりしています。桜の開花は町よりも一足遅い4月。玉川農園では、子豚や子山羊の誕生が春の訪れをお知らせしてくれます。小さな生命の誕生はとても神秘的で自分たちの活力になります。
 農作業は、4月上旬の鈴ヶ沢の伝統野菜の種まきから始まります。全てはここから。長い寒くて厳しい冬を越したのち、この時期になると不思議とまた種を蒔きたくなるんです。
 春は山菜の季節。わらび、うど、たらの芽、コシアブラ、ふきなど、身の回りが山菜の宝庫です。山の恵みを頂けることに日々感謝です。
 5月半ばの田植えに向けては、草刈り、耕起、畦塗り、堆肥・肥料まき、代掻きなど、やることが沢山。田植えが終わると、ほっと一息。合間で、伝統野菜の定植も。梅雨に入る前には、とうもろこしの畑の準備、種まき、定植を進めます。
 動植物の芽吹きと共に、農作業も一気にやることが始まり、心も体も目覚める季節です。

 日中は暑くなりますが、湿度が低く朝晩は涼しい売木村。夜はエアコンいらずで快適にぐっすり眠れます。こうした昼夜の寒暖差により売木の夏野菜はぐんと甘くなります。
 玉川農園では、とうもろこしをメインに、みょうがや伝統野菜(鈴ヶ沢なす、鈴ヶ沢うり)などの夏野菜を栽培しています。とうもろこしの収穫時期は7月下旬〜9月中旬。収穫は早朝5時頃から行います。日中は実のでんぷん・糖分の一部が実を成長させるために使われて減ってしまいますが、夜になると葉に蓄えられていたでんぷん・糖分は実のほうに送られます。そのため早朝に収穫するとうもろこしが一番甘いのです。
 朝採りのとうもろこしの美味しさを現地で直接感じでもらいたいとの思いから、キャンプ場や旅館と連携しながら毎朝収穫体験のご案内をしています。また、道の駅やネット販売はもちろん、中京圏・首都圏のイベントやマーケットへの出店なども積極的に行い、多くのお客さまにお届けしています。
 夏は草との戦いです。水田や畑を耕作すること、そして草刈りや除草は、中山間地域の景観維持にも大きな意味があります。除草剤に極力頼らず、農機具・農具、時に手を使ってこまめに草取りをしています。
 売木村は、水資源が豊富で、どこにいても水の流れる音が聞こえます。それだけで納涼効果。水路や川で、手や顔の汗を流したり冷やしたりして、クールダウンするのがお昼休みの楽しみです。釣りに、ランナーの合宿地に、キャンプ場にと、避暑地として多くの観光客が訪れる季節です。

 秋は黄金色に輝く田園風景。9月下旬に稲刈りが始まります。田んぼのあぜ道などに見られる木組みの「はざ」は、この地方独特の光景で、刈り取った稲を天日干しする「はざかけ米」は売木の自慢です。玉川農園では、地元農家さんから学んだ昔ながらの方法を受け継ぎ守っています。コンバインの刈り取りはすぐにお米となりますが、はざかけにすることにより、稲刈り後も稲藁と繋がったままのもみがゆっくり熟成されてひと味違うお米となります。
 伝統野菜の方は、種採り用の鈴ヶ沢なす、鈴ヶ沢うりがしっかり熟してくる時期。収穫期から種採り用の株に目印をつけて大切に管理します。鈴ヶ沢南蛮は真っ赤に色付き、収穫の季節。新鮮なうちに乾燥させて加工品の準備をします。
 11月の秋色感謝祭では、村総出で、新米をはじめとしたとれたて野菜、果物、手作り加工品など、売木村の特産品が並びます。
 食欲の秋。厳しい冬に向けて、夏場の疲れを”食”で労わり整えていきます。

 ときには零下15℃を下回る、山里の厳しい冬。標高900mの鈴ヶ沢のお山のおうちは冬場だけ閉じて動物も一緒に山を降りて、売木村のおうちで過ごします。
 その前に、伝統野菜(鈴ヶ沢なす、鈴ヶ沢うり、鈴ヶ沢南蛮)の種採りをします。こうやって代々種が紡がれてきたのです。これから先もずっと守り繋いでいきます。鈴ヶ沢の集落は時代と共にどんどん減少し、現在はわずか数軒。いずれ人が住む集落としては無くなってしまうかもしれませんが、種を紡いで残していくことで「鈴ヶ沢」の名が野菜を通してこの地にずっと残ってほしいものです。
 寒さが本番になるとお鍋や汁物が恋しくなり、鈴ヶ沢南蛮の一味唐辛子が大活躍する季節です。別格の辛さが特徴の鈴ヶ沢南蛮は、加工作業も過酷。マスク越しにも辛味成分が直撃してきて涙が止まりません。そんな手間ひまかけて作った一味唐辛子は南信州の飲食店(定食屋・そば屋など)にお届けしています。
 雪のシーズンに入ると田畑での作業はようやくひと段落。農閑期として身体を休めつつも、来年度の栽培計画や勉強や読書などの時間も大切にします。また、味噌や漬け物などの保存食の仕込みや編み物の内職なども、冬ならではの大事な手仕事です。

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