放牧豚
環境

村の耕作放棄地を活用して放牧場をDIY。草刈りから始まり、使わなくなった農業用ハウスを愛知県から組まして移設。「できるだけ自然に近い状態で飼いたい」そんな思いから、のびのびと約1反歩の圃場で、3頭の豚が過ごしています。圃場はちょうど村の真ん中で、ランニングコースにもなっています。豚が自由に走り回ったり遊んだりお昼寝したりそんな姿を見ながら走るのも楽しいですね。
発酵エサ:エコフィード

主な材料は、パンくず・米麺くず・豆腐粉・米ぬか。地域資源を活かした※エコフィードです。(※食品の製造過程で発生する副産物や売れ残り、調理残さ、農場残さなどを利用して作られた家畜用の飼料。食品ロスを削減、持続可能な循環型社会・農業の実現に寄与などのメリットがあります。)飯田市、伊那市、岐阜県の恵那市、関市などから調達しています。
攪拌機を使って好気性発酵させた後、ドラム缶に密封して約1ヶ月間かけて嫌気性発酵(乳酸菌発酵)させます。
発酵エサの良さ
①嗜好性
発酵飼料の良いところは、たんぱく質がアミノ酸に変化した状態で食べられることてます。これにより消化が良くなり、無駄な脂肪が付きづらくなります。放牧豚の脂肪は「無駄な脂肪」ではないので、臭みがなく、脂肪が本来もっている甘みが感じられます。肉の旨さは、脂肪の旨さにこそ表れます。
②貯蔵性
密封状態では、約半年ほど貯蔵できます。繁忙期は田畑の作業のあり、毎日エサを作ってあげて…というサイクルは難しいので、農閑期の冬場にまとめて仕込んでいます。
③糞尿が臭くない!
消化の良い発酵エサを食べている豚の糞尿はほとんど匂いがありません。広い放牧場で土に帰って堆肥になっていきます。